2011年7月に、アナログテレビが終了。アナログテレビがデジタル化しUHFに移行した「跡地」を使い、主に移動体端末(例えばスマートフォンやカーナビ等)に向けて送る全く新しい放送が「マルチメディア放送」です。

マルチメディア放送の使用帯域となっているのは、現在のチャンネルでいうと、1チャンネルから12チャンネルのいわゆるVHF帯といわれるもの。

このVHF帯のうち、4チャンネルから10チャンネルは、自営通信(警察・消防)に利用されることが決まっており、それ以外の1チャンネルから3チャンネルが「VHF-LOW(通称V-LOW (ブイ・ロー))」、10チャンネルから12チャンネルが「VHF-HIGH (通称V-HIGH(ブイ・ハイ))」と呼ばれています。

「V-LOW」では、地域密着型の「地方ブロック向けマルチメディア放送」が開始される予定(2014年夏)で、「V-HIGH」では、全国向けの単一放送「全国向けマルチメディア放送」(NOTTV)が開始されています。現在、TOKYO FM、JFN(ジャパン・エフエム・ネットワーク)および新規参入事業者は、「V-LOW」帯での放送を想定しており、音声や映像をリアルタイムタイムで楽しむだけではない、データ放送を活用した「便利な放送サービス」、「役に立つ放送サービス」を目指しています。

具体的には、「放送波を使ったダウンロード」や「5.1チャンネルサラウンド放送」、「安心安全情報」、「IPDC」、「デジタルサイネージ」等で、放送と通信の境界領域とも言うことができます。

2009年3月からは、福岡市のユビキタス特区において、マルチメディア放送の実験・検証もスタートさせ(2011年3月終了)、2009年10月には、JFNを6つのブロックに分け、ブロック別ソフト事業者としての企画会社をスタートさせました。そして2012年2月に福岡V-Lowマルチメディア放送実験協議会が発足し、現在(2013年6月)も精力的に福岡にて実験を行っています。